昨年度行われました、スーパーマーケット Good Action Initiatives 2020にて、ご発表頂いたスーパーマーケットの取り組みについてレポートいたします。
会社名 フレンドフーズ有限会社
所在地 京都府
代表 藤田 俊 様
創業135年で廃業した錦市場の老舗惣菜店「井上佃煮店」の惣菜製造・販売事業を継承
京都に店をかまえるフレンドフーズ有限会社では、2019年12月に創業135年で廃業した錦市場の老舗惣菜店「井上佃煮店」の惣菜製造・販売事業を継承し、フレンドフーズにて販売をしています。
井上佃煮店とフレンドフーズはもともと取引関係にあり、正月のおせち用に井上佃煮店の惣菜を販売していたそうです。廃業により惣菜を販売できなくなると、毎年購入されていたファンのお客さんはとても悲しむと感じた藤田社長は、自ら、井上佃煮店の社長を説得。長い時間をかけて実現に至りました。
井上佃煮店は法人として残しつつ、井上佃煮店元社長はフレンドフーズに再就職していただき、フレンドフーズでは井上佃煮店の惣菜製造ノウハウを引き継ぎながら、井上佃煮店の名前のままで惣菜を作り、店頭で販売しています。その暖簾使用料は井上佃煮店に支払います。
~販売においての工夫~
なお井上佃煮店の惣菜は夕方の時間帯での販売をしています。これまでフレンドフーズの惣菜は、勤務シフトの関係で朝一番に商品を並べ、夕方には品薄になる傾向がありましたが、夕方の混雑時間帯に合わせて新たに惣菜を投入することで、夕食需要に応えるようにしています。
「井上佃煮店復活祭」では、全国からお客様が押し寄せ、涙する方々も多数いらしたそうです。元社長も店頭に立ち、井上佃煮店ファンとの久しぶりの再会や、新しいファンづくりを行い新たなスタートとなりました。
フレンドフーズ有限会社 藤田 俊 様に、地域を巻き込んだ取り組みについてご発表頂きました。ステキな事例のご発表誠にありがとうございました!